表紙を飾った絵手紙・3

絵手紙

番号・コメント
51、絵手紙仲間からイガつきの立派な栗を頂いた。
「描いたら栗ご飯にしたら」と言われたからにはまず
描かないわけにはいかない。
大ぶりで艶がいい。今にも弾けそうな栗は単色だ
が、光が当たっている部分を白で残すことによって
変化をつけられる。これで立体感も出せたし自分と
してはほぼ満足のいく作品になった。
すぐ食べるにはもったいなくなって、他の人にも描
いてもらっている。秋を代表するモチーフとしてモ
テモテである。

52、木々の葉がまるで競うように色彩豊かな姿に
変わって、秋を演出している。同じ木でも1枚1枚
みな違う。顔彩では出せない微妙な色もある。
実にカラフル。秋は自然の芸術家でもある。
毎年、この時季になると散歩がてらに落ち葉拾い
に出る。色合い、形、虫食いのある葉も味がある。
こういうものを加味しながら、描き手の意欲をそそ
る葉を集めるのも楽しい。そして、それを描くときは
自分の心までカラフルになる。
53、今日は立冬。木枯らし一番に身を縮ませる日
も近い。今年も残り2か月を切った。突っ走ってき
てそろそろ息がきれするころ。師走になるとますま
すあわただしさに拍車がかかる。現代人の生活ペ
ースはなぜか急ぎがち。そうしないと競争社会で
負け組みになってしまうからか・・・。
急ぎすぎは心をせかせ余裕をなくす。余裕のない
心には潤いがない。いつも刺々しく、思いやりの
気持ちを忘れる。最近の社会秩序の乱れと余裕
のなさは、無縁ではないような気がしてならない。
来年の干支は戌である。犬は息を切らせると舌
を出してハーハーする。見ていても苦しそう。
ラストスパートの時期ではあるけれど、みなさん
ちょっとスピードを緩めて行きましょう。
負けるが勝ちと言う言葉もありますよ・・。


54、窓の結露が日に日に多くなってきた。朝の拭き
取り作業が日課となる。窓を開けると冷気が肌を刺
す。大病して体質が変わった。寒さに極端に弱くなっ
た。季節の着衣も人より1か月早い。シャツ1枚でも
いられる時にセーターを着て、スポーツジムへ行き、
仲間から笑われた。でも、寒いのだから仕方ない。
これからは手袋、襟巻きは手放せない。
身震いする寒さの中で凛として咲くツバキ。
薄いピンクの花と濃い緑の葉がほどよくマッチして
冬の彩りに一役かっている。
寒さにお手上げの私にツバキの強さが眩しい。
せめて気持ちだけでも頑張らなくちゃ〜、と思う。
55, 犬嫌いと言うより、怖い。なぜ、私が犬を怖が
るのか原因はわからない。子供の頃、家で犬を
飼っていた。名前はエス。人に噛みついたこと2
度。もしかしたら、これがトラウマになっているの
かもと思うけど、これとて確定的とも言えぬ。
犬は賢い動物に違いない。だから、犬嫌いを瞬
時に見分ける。こちらも自然と構えてしまうから
即座に対決モードに。やたらと吼える。恐怖心で
内心はドキドキもの。1度だけ持っていたバットで
殴りつけてしまったことがある。今にも飛びかかっ
てきそうな勢いだったので・・。今は離しがいも
ほとんどなくなり、愛犬家のマナーもよくなり、散
歩ですれ違う時は犬を自分側に誘導してくれる
ので助かる。来年は戌年。できれば仲良くして、
ワンダフルな年にしたい。

56, 寒くなってきた。本格的な冬の到来である。北海
道、日本海側は軒並み雪だるまが並んでいる。九州
地区にも一つあった。この冬一番の寒気が入ってき
たからだ。関東地方も全体的に初雪が早い。千葉県
の勝浦では31日も早い初雪だった。しばらくこの寒気
は居座りそうなので、日中の気温は10度以下になる。
 寒がり屋の私は着膨れでまるで雪だるまスタイル。
ペコちゃんも冬衣装に衣替え。一時、ペコちゃんが、
持っていかれる事件が相次ぎ、店側の対応策として
夜間は外に出さなくなった。でも、昼間はどんなに寒
くても、いつもと変わらない愛嬌のある顔で元気に
立っている。凄いね!!ペコちゃん。
 寒いの、暑いのと言っているうちにあっという間に
1年が過ぎてします。歳を重ねるたびにその速さを実
感する。だから、この頃は四季折々の味わいを楽し
むようにしている。寒いからこそ、よさもたくさんある。
冬もまた良しである。

57、 明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申しあげます。昨年以上にこの
ページの更新を早めに行いたいと思っています。
 さて、新年にあたり私自身は特に抱負はなく、ただ
これまで通り健康管理に気を配り、元気に過ごせる
ことを最優先に考えています。持病と仲良く付き合う
ようになって今年で10年目。ひところ暴れん坊だった
相手も今のところ静かにしています。このいい関係
を壊さずにいきたいものです。
昨年は暗いニュースに眉をひかめ、日本の前途に
不安を感じざるを得ませんでした。少子化に歯止め
がかからず、高齢化はますます進み、社会全体が
抱える問題は山積み。地球規模に目を移せばこれ
また不安定要素の多いこと。
ただ、ただ、みんなが幸せになれることを祈るばか
りである。

58、カラオケの帰りに八百屋の前で友達が足をとめ
た。安かったからとミカンを買ってきた。ネットから出
てきたミカンはみんな不ぞろいだった。良いミカンの見
分け方は全体的に平たくふっくらしているものらしい。
とすると目の前にあるものはみんな出来損ない?。
やけにとんがったもの、つぶしたように平たいものは、
確かに標準からかけ離れている。で、その一つを剥
いて口の中へ。思っていたよりうま〜い。私の味覚
感覚がおかしいのかも知れないけれど、出来損ない
でもちゃんと味がある。私も出来損ないである。でも、
私なりの味はあるはずである。それを評価してくれる
人がきっといると信じて、出来損ないなりに胸を張って
生きている。
59, 寒い。寒過ぎる。昨年,気象庁が出した長期予
報は暖冬だった。それがひっくり返った。いまどきふ
うに言うと「想定外」の寒さである。
馬が笑うとこんな顔になる。昔、記者として競馬を
担当していたときに、厩舎でよく見た馬の表情の一
つ。どんな時に笑うのかまではわからない。人間の
立てた予想が外れて、負けたときにひょっとすると
「買いかぶりもいい加減にしてよ」と笑ってしまうの
かも。
 自然は気まま。それを予報するのは難しい。暖冬
と予報した気象庁を責める気は毛頭ない。
寒いのは苦手ながら、最近は寒さを楽しむ精神的
余裕を持てるようななった。この寒さもあっという間
に過ぎ去ると思うと大事にしたい。気持ちの持ち方
で寒さもまた違ったものになることを知った。
いたるところでもう春の息吹が根付いている。ほん
のちょっと首を出した土筆。去りゆく寒さを満喫する
のも悪くない。
60、熟年離婚が増えている。テレビドラマにもなっ
た。主演の渡哲也が格好よ過ぎて、哀れさ、虚し
さは伝わってこなかったがそこはドラマ。現実は厳
しい諸問題が横たわっているに違いない。
 妻の方から離婚を切り出すケースが多いという。
見切りをつけられた旦那殿は粗大ごみ呼ばわりさ
れ、現役時代の威厳は何処へやら、ただただうろ
たえるばかり。今は経済ごみというそうな。来年秋
には団塊の世代が大挙して現役を退く。さて、旦那
殿、今からでも遅くはない。女房殿と腹を割って話し
合って理解を深めておくべきだ。鬼は毎年、外に追
い出される。が、翌年も同じことを繰り返す。とする
とちゃんと家へ帰って来ているのだ。
え、私?。プライベートなことにはお答えしかねます。
あしからず・・。

61、チョコレートを挟んで恋模様が展開する。
本命には高級なもの。義理チョコは百円ショップ
もので間に合わせる。女心と秋の空。
 今年、貴方に届くチョコはどちらかな。恋とは縁
遠くなりつつある年齢になった私は、自分で買っ
てチョコの妬け食い。もともと甘党だから、食べだ
すと止まらない。大体、この時期体重は1`増え
る。先日、絵手紙仲間が届けてくれたチョコは果
実酒入りのもので、美味しそうな誘惑に負けて14
日まで待ちきれず全部胃の中に。
今は自分で買うか、やめるか、つまらないことで
思案している。

62,三寒四温。冬と春の陽気を繰り返している。
朝と昼、一日ごとの気温差の違いに体調をコ
ントロールするのが難しい。こうい時期が風邪を
ひきやすい。今冬はどうやら風邪をひかずにすみ
そうだが、まだまだ油断はできない。
 春よこい、来いを恋に変えても違和感なし。
本格的な春はもうすぐ。暖かくなるにつれ気持ち
も解放的になり、恋の一つも実らせたいではあり
ませんか。超頑張ってみるか・・・。

63、年が明けたと思ったらもう2月も今日で終わり。
早い。私が通う公民館には篤志家によるお雛様が
飾ってある。娘さんも成長され、棚の奥に眠らせて
おくより、来館する人に見てもらいという願いから
3年前から続いている。玄関脇に飾りつけらた豪華
な雛壇は手入れが行き届き新品と変わらない。
 年に1回再会を果たせる内裏様、お姫様も心なし
嬉しそう。人が去った夜には2人でつかの間の逢瀬
の祝杯を挙げているに違いない。

64、女性の下駄のお洒落履きといえばぽっくり。大胆
な花を施した鎌倉彫の台は重厚感と華やかさがある。
個性的な履物といえる。高さは10センチ前後。高価な
ものでは大体17000円程度。七五三には欠かせない
が、最近はカジュアル的なものもが若い人に人気が
あるようだ。いつもの小紋や銘仙の着物がまた違った
装いになる。8500円の黒塗りぽっくりは江戸時代の
娘気分になれそう。しかし、活動的な履物でないこと
は確か。構造的にもしゃなり、しゃなり・・と優雅に歩
を進める作りになっている。
 これまでの私は自分の城を築くためにただひたすら
走り続けてきた。もう、そんな年齢でもなくなった。
これからはぽっくりでも履いて、ゆっくりのんびり歩い
て行きたいと思っている。
65、絵手紙を始めて何年になるか覚えていない。
もともとはがきには何かしらの絵を入れていたので、
これも絵手紙と言えなくもないからだ。
 顔彩を使うようになったのは7年前から。墨は青墨。
筆は増永広春さんから頂いたものを愛用している。
これが凄く描きやすい。毛先が崩れず、筆に知識のな
い私でも高価なものと察しはつく。筆のほかでは割り
箸、楊枝、団子の串、葦の枝など、そのときの気分で
使い分けている。
 絵手紙のいいところはどこでも簡単に描けること。
そのうえ自分の身のまわりにあるものがすべて題材
になる。シンプルこそベスト。だから、つい夢中になって
しまうのかもしれない。
 私は頑なに自己流を貫き通している。
どんな描き方をしようが制約がないのが絵手紙の
よさだと思っている。下手でいいと言いつつ、うまさを
競っている展示会に私は馴染まない。

66、ぱっと咲いてぱっと散る。その潔さが華やか
さをいっそう際立たせる。
サクラは日本を代表する花だ。サクラ前線の移動
に従って各地で花見が繰り広げられる。私は酒を
飲めないので、腰を据えてじっくり型の花見はしな
い。歩きながらサクラを観察する。
 今年は昨年より都心の開花が1週間早い。この
傾向は数年続いているという。異変と言えなくもな
い。この傾向の有力説には地球の温暖化が挙げ
らている。このまま温暖化が進むと2月にサクラの
開花なんてなりかねない。植物も人間の勝手な環
境破壊のために犠牲にされてはたまらないだろう。
 自然に優しい地球になってこそ人間も人間らしく
生きられる。サクラを眺めながら私はそう思う。
67, 今日は小学校の入学式。ピカピカの1年生の
誕生だ。背中にしょったランドセルがちょっぴり大き
く見える。明るい顔、少し不安そうな顔。でも、みん
な初々しい。
 ランドセルにはたくさんの想い出が詰まっている。
それを残そうとする人のためにミニサイズに作り
直してくれる業者もいる。想い出の箇所を活かし、
皮を切り取って作る手作業なので完成までにはそ
れなりの時間がかかるが、注文は絶えないという。
 子供が使っていたランドセルは、親にとっても手
放しがたい宝物だ。
 
 
68、桜が終わり緑の季節に変わる。一口に緑と言っ
ても色が微妙に違いその多さに驚かされる。まさに
自然は芸術家だ。緑は目に優しい。花のような華や
かさはないが深みがある。私はさまざまな緑を見て
いると心が癒される。だから新緑が映えるこの時季が
一番好きだ。出不精な私でさえこのシーズンは1〜2
度、緑を見ながらのピクニックに出かける。
空気も美味しい。しかし、歩いたあと休憩しながら食
べるお弁当のおいしいこと。いまやピクニックの醍醐の
一つになっている。


69、緑については前回記しましたので省きます。
このページの背景色も緑。みなさんも緑の季節を
おおいに楽しんでください。

70、絵手紙サークル活動日にかならず花を届けてく
れる山田光義さんのお招きで写生会が行われた。
庭にはいろいろな花が咲き誇っている。生憎、この
日は小雨。
 山田さんは和室に長机を用意してくれ写生会は
無事終了。参加した会員は20人。
「みなさんとお話ができるのが楽しい」とおっしゃる
山田さん夫妻はともに84歳。元気、元気・・。私に
とって山田さんは人生の目標でもある。
自信はないけど励みとして頑張りたい。
 お絵描きが一段落したところでみんなで昼食をご
馳走になった。お赤飯、ケンチン汁、新鮮な野菜サ
ラダ。話が弾み、そしてよく食べ、実に楽しい時間
となった。ご夫婦の暖かいおもてなしに全員感謝。
左の絵手紙はそのときに描いた一枚である。
71、6月と言えばアジサイ。そぼ降る雨の中で輝く花
である。雨とアジサイ。ロマンチックな競演だ。
はるか平安朝の時代から愛されていたという。一説
にはアジサイとは集(アズ)真(サ)藍(アイ)の意味だ
そうで、青い花が集まって咲くところからその名がつ
いたと言われている。七変化、手鞠花の別名を持つ。
多くの品種があるが形から分類すると、花房が手鞠の
ように丸く咲く「手鞠型」と額縁のように周囲に咲く「ガ
クアジサイ型」の2種類に分けられる。
 アジサイは日本原産で、広く園芸用に栽培されてい
るが野生種というものはなく、ガクアジサイから変化し
てできたものと推定されている。大きな花びらのように
見えるのはガク片が変化したもの。
 花言葉は、その花の変化から「移り気」「心変わり」。
また、その形状から「一家だんらん」「家族の絆」を象
徴する花とも言われている。
72、絵手紙として描く花はカラフルな方が私は描き
やすい。いろいろな色を使えるので見栄えもする。
白は単調だけに難しい。絵手紙の場合、白は塗ら
ないのが普通。しかし、この手法は私には馴染ま
ない。というよりどうしても色を塗りたくなってしまう
だ。そこで陰の部分に灰色を加える。立体感も出る。
私の花の好みとしては清楚な感じなものがいい。
この絵からそんな雰囲気を感じませんか?。
73、梅雨の晴れ間に顔を覗かせる太陽のひざし
は強い。夏本番近し。昨日は各地で軒並み今年
最高の暑さを記録した。梅雨が明ければ連日、35
度を超す真夏日が続く。公共施設は消エネで冷房
は28度に設定。絵手紙サークル活動日にはうちわ
持参となりそうだ。どうせなら絵は自分で描いてマ
イうちわがいい。早速、2個作った。
 真夏日に怖いのが熱中症だ。私は普段からこま
めに水分補給をするほうだが、夏は特に気を遣う。
熱中症で倒れてからではいくら水分補給しても遅い。
くれぐれもご注意を。皆さん暑い夏を上手に、楽しく
乗り切ってください。

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