表紙を飾った絵手紙・2

絵手紙 番号・コメント
21、昨年は冷夏だった。今年は連日の猛
暑。各地で熱中症で倒れる人が続出して
いる。
人は往々にして贅沢だ。暑ければ、早く涼
しくなるのを期待する。冬は早く夏が来れ
ばと思う。季節の異変は商売をも左右する。
いまどこのビヤガーデンは千客万来である。
下戸の私でさえこのラベルを見ると一杯く
らいはいきたくなる。
今年はオリンピックイヤー。開催場所のア
テネはやはり猛暑の中の戦いになる。
頑張れ!!にっぽん。チャチャチャ。
22,近代オリンピック発祥地の地・アテネで
108年びりに行わたオリンピックが17日間
の幕を閉じた。連日の日本勢の活躍に国
民は沸いた。深夜のテレビ観戦は寝不足
を誘った。
それでも目を擦りながらの応援は止まない。
この声援が届いたのか、これまでにないメ
タルラッシュ。終わってみれば金は過去最
多だった東京オリンピックに並ぶ16個。銀、
銅を合わせた総数ではロスアンゼルス大
会を上回る37個だ。
お見事と言う他はない。4年後には中国の
威信をかけた北京が舞台になる。アジア
のライバルと刺激しあいながら更なる飛躍
を望みたい。
朝夕はさすがに涼しくなった。外に出ると
小さ秋を見つけることができる。スポーツの
秋、読書の秋、食欲の秋・・といろんな秋を
楽しめる。秋は贅沢。
23,実りの秋である。果物売り場はいろいろ
な果物であふれている。色彩的にもカラフル
で、どれも美味しそう。私はその時の気分で
選ぶ。柿、栗、葡萄が果たして秋を代表する
果実と言えるか、それはわからない。ただ、
私の中では子供の時から一番身近にあっ
果物なので、あえて御三家に推挙した次第
である。
24、今年の天候はおかしい。天気に限って
観測史上最高はありがたくない。東京は真
夏日が70日もあり過去の記録を更新した。
毎年、平均で2〜3の台風が今年は来るわ、
来るわ・・。昨日は9号が都心を襲った。横
殴りの雨、強い風にさらされて木の実も大変。
都心から少し離れていたのが幸いしたのか
我が家の柿は枝にしがみついて頑張った。
四国の友人は、もう台風はたくさんと、嘆く。
地球の温暖化が叫ばれても、そのもとになる
ダイオキシンの排出は一向に減らない。オゾ
ン層の破壊。地球を大切にしない人間に対し
て自然界が逆襲に転じているのかも知れない。
25,ひところ人面○○が流行った。魚、野菜な
ど偶然のいたずらで、人の顔に似ているもの
が出現する。
先週の子供土曜日道場で、絵手紙の題材に
と知人が届けてくれたザクロがまさにそれ。
見ればみるほど人間の顔そっくり。表情は
ちょっと怖いが、偶然とは言えよくもここまでと、
思わず唸ってしまった。子供たちは「こわ〜い」
と言って誰も描かなかった。
26,きょう東京に木枯らし1号が吹いた。昨日
までの暖かさが嘘のような晩秋の寒さとなった。
近くの公園を散歩する。色を変えた桜の葉が
空に舞う。秋のステージにふさわしい。
葉は土に帰り、次の命を育む。
人は葉のように変われるのだろうか。私は、
変われると信じている。
27、マンションのロビーに深紅のポインセチ
アが飾れれた。今年も残りわずかになり、クリ
スマスのシンボル的な植物のご登場となった。
赤いのは花ではなく、冬が近づいて日照時
間が短くなると枝の先の葉が赤くなる。花に
疎い私はこのことを最近知った。白いものも
見たが、ポインセチアは赤に限る。原産地は
中央アフリカ。
花は中心の小さい黄色い部分で、最近は
品種も多くなり、選ぶ楽しみも増えたそうだ。
28 昨年は鶏にとって散々なイヤーだった。
鳥インフルエンザの蔓延で仲間がバタバタ
倒れ、卵も大量処分された。それだけに酉
年の今年こそ良い年にしたいと言う願いは
強い。鶏だけでなく人間にとっても災難の
年だった。自然災害がこんなに立て続けに
起きたのは珍しい。浅間山の20年ぶりの噴
火、観測史上最高の10個の台風上陸、それ
に伴う水害、そして新潟中越地震と受難続き
だった。世界的にはスマトラ沖地震による津
波で各国に被害を及ぼし死者は16万人にも
達する見込みだ。さて、今年はいかに・・。
29、節分。立春の前日の称。古代中国の、
各地の各季節の終わりに行われた。
「鬼やらい」という悪気邪気を追い払う
行事が日本に伝わり始まった。柊の枝に
鰯の頭を刺して戸口や門に立て炒った
大豆を「福は内、鬼は外」と唱えながらま
いた。また、この豆を福豆と呼び、年齢の
数だけ食べる習慣がある。
スーパーなどではすでに福豆が店頭に
並び、豆好きな私などはすでに歳の数以上
を食べている。
30、ひところ某飲料水メーカーのCMに
「おい〜お茶」と言うのがあった

今の時代で果たして通用するのか、はな
はだ疑問に思うのは私だけかな・・。
女房殿に無視されるのがオチではない
かと思ってしまうのです。
私?。言いません。言いたくても居ない
から。いろいろな分野でこれからロボット
が活躍する時代とも言われています。
そのときは大意張りで女房に見立てた
ロボットをこき使ってみたらいかがでしょ
うか。もう、しばらくのご辛抱を。

31、この時季になるとどうしてもお雛様を描
いてします。絵手紙では定番作品と言って
もいい。定番はややもするとマンネリになり
安く、描く私も確かに抵抗を感じている。
今日はたまたま地域の子供たちに絵手紙
を教える日で、一緒に活動している宇佐美
良子先生が手作りのお雛様5種類をを子供
たちのために持ってきてくれた。
それを見て私も描きたくなった。
でも、日本には四季があり、この時季は
お雛様が一番お似合いなのかも知れぬ。

32、はくしょん、こんちきしょう、花粉症と
言うCMがありました。猿を使った3コマ画

面に花粉症の辛さが凝縮されていて面
かった。今、まさに花粉症のピーク。
今年は飛散が昨年の41倍と言うからたまら
ない。この自然の脅威は気温が14度にな
るとさらに暴れまくる。時間帯で言うと昼頃
それと夕方が要注意だそうだ。
外に出るとこんな格好をした人があふれて
いる。対策グッズの売れ行きは昨年の倍
とも。私は一度だけ軽い花粉症になった
ことがある。用心のために早い段階で3回
予防注射を打った。
マスクだけはして外出する。
幸い今のところ、こんちきしょう・・にならず
にいる。なお、20年前から飛散の観測を
始めて今年は過去最高を記録した。


33、東京・上野の国立科学博物館で開かれ
ている恐竜博2005を見に行った。お目当て
は世界最大のティラノサウルス‘スー’である。
1990年8月、米サウスダコタ州で化石を発見
したスーザン・ヘンドリクソンさん(女性冒険家)
の名前から‘スー’となった。全身複製骨格は
日本初公開。史上最大級の肉食恐竜のど迫
力の前では百獣の王・ライオンも猫のよう。
9割以上の骨が発見された希少性から、オーク
ションで約10億で落札され、一躍有名になった。
所蔵先のアメリカ・フィールド博物館から「門外
不出」だった実物化石の一部も公開されてい
る。この時代に生きていたら洞穴から出てこ
られなかっただろうな。

34, 都心の桜は終わった。多少残っているところ
でも風に舞う花吹雪となって緑だけの木に変わ
る。桜はあまりにもあっけない。その潔さをよしと
する人もいるが、私はもう少し咲いていて欲しい。
このごろ、桜を見ていると、ふと「来年も見られる
かな」という思いに駆られる。持病を抱え、先のこ
とは予測がつかない。でも、あと何年より、まだ
何年あると考え、1年、1年を積み重ねていきたい。
ここ2日間の暖かさで桜前線はいっきに北上を続
けている。

35,絵手紙の題材に椿を一輪、いただいた。
サークルの活動日に必ずお花を持ってきてくれる
山田光義さんの庭に咲いていたものだ。
マンションに戻り小瓶に挿す。一休みしてさて描こ
うと道具を出したところへ知人からの電話。近くに
来ているという。しばらく会っていなかったので、絵
手紙を後回しにして喫茶店でお互いの近況報告。
気の合う知人との雑談は時間を忘れるくらい楽し
い。結局、絵手紙描きは一日延期となった。
翌日、花を飾っていた部屋に入って愕然。花が
ぽろりと畳の上に落ちていた。あ〜あ、やはり
花にも描きごろがあるんだ。それを無視した私が
悪い。お詫びに花のない椿を描かせてもらった。

36,山田光義さんがずずらんの小鉢を届けてく
れた。プレゼントは2度目である。最初は梅の木
だった。ベランダに出して世話をしていたが、真
夜中に襲った台風で小鉢はひっくりかえり、梅
の木はどこを探してもない。強風で飛ばされてし
まったらしい。私の不注意で梅ノ木をダメにして
しまったことは、山田さんには伝えていない。
こんどこそしっかり育てたい。

37,これは私の願望である。こんな人になりたい。
いつも穏やかで、微笑を絶やさない。
まだ、誰にも言われたことがない。
未熟な部分を削り取って、いつぞや「あなたと
会うと癒される」と言われるようになりたい。

38、若いころはよく恋をした。あのドキドキ感。
恋に味があるとすれば私は甘すっぱさを一番
にあげる。時には楽しく、時にはせつなく、時
は苦しく。そんなものがごちゃ混ぜになって
出来上がる味・・・。歳を重ねるに従って味見
さえままならなくなった。でも、諦めたわけで
はない。恋心は死ぬまで持ち続けていたい。


39、あと2〜3日もすると関東地方に梅雨入り
宣言が出る可能性が高い。あじさい。この時
季に欠かせない絵手紙の題材である。
かんかん照りだとくすんで見え、雨に当たると
がぜんい異彩を放つ。何とも艶っぽい。
雨が嫌いな私は、必然的に梅雨どきになると
外出が少なくなり、部屋で熱中できるものを
毎年、探す。3年前にパソコンを始めたのも
その一つ。独学でマスターした義妹の薦めで
スタート。大の機械オンチにはあまりにもハー
ドルの高い挑戦だった。2回目の故障でハー
ドデスクを駄目にし、購入時の状態で戻ってき
た。結果的にはこれがパソコンのイロハを知る
きっかけとなった。まだまだわからないことば
かりだが、本を見て少しは理解できるように
なった。今年の梅雨はパソコンの勉強に力
を入れようかな〜と、思っている。

40,私は大のキャベツ好き。あのシャキシャキ感が
たまらない。とんかつ店に入るとき、キャベツのお
かわり自由な所を探すくらいだ。いま、そのキャベ
ツがべらぼうに安い。昨日、近くのスーパーで1個
50円で買ってきた。消費者にとってはうれしい。
しかし、生産者の立場を考えると、喜んでばかりは
いられない。キャベツの生産地・銚子ではこれ以
上の値崩れを防ぐために廃棄処分に踏み切った。
キャベツを無残につぶしていくトラクター。丹精込
めて育てた生産者は複雑な表情で言った。
「キャベツが悲鳴をあげていたよ。今日はうまい酒
が飲めないな」均された畑にはこれから秋キャベツ
の生産が始まる。何事もほどほどにがいい。
秋は消費者だけでなく生産者も笑えるように・・。
41、心筋梗塞を患って以来、塩分摂取量を1日7グ
ラムに制限された。入院中は病院でしっかり管理し
てくれるから、この数字は守られる。問題は病院か
ら解放されたあと。自己管理は誘惑に負けやすい。
相当、強固な意志で臨まないと、医師の忠告など
馬の耳に念仏になってしまう。几帳面な私は、医
師側から見れば優等生の部類に入る。いちいち量
ってはいないが、塩、醤油はほとんど使わない。
味付けは少々の減塩汁である。7グラムは無理と
しても大雑把に見積もっても9グラム以下に抑えて
いることは間違いない。もちろん、スイカに付き物
の塩はご法度。今では降りかけたいとも思わない。
薄味に慣れば人が思うほど苦にならない。
あなたは塩と命のどちらをとりますか。日本人の
塩分摂取量が1日6グラムに最近設定された。
皆さん、塩分はほどほどに。
42、スイカの次とくればメロン。甘いものが好物な
私にはスイカとまた違った味と甘さがたまらない。
果実は体にいいとはいえ、食べすぎはまずい。太
る原因になる。原産地はアフリカ。双子葉植物離
弁花つる性ウリ科。露地メロンは明治時代に伝
わったが、多湿な気候に合わなかったために限ら
れた地域でしか作られなかったが、その後改良さ
れた品種が全国各地で広まった。主な品種はプリ
ンスメロン、アムス、アンデスなどがある。
健康効果はGABAが多く含まれているので高血圧
予防、またカリウムも多く体内の塩分退治に効果
的。そのほか利尿効果、便秘、コレストロール低
減など。
43、関東地方の梅雨明けも間近い。いよいよ夏本
番である。炎天下の練習で鍛えられた元球児は夏
を苦にしない。しかし、大病をしてからは体質が変り
今はちょっと事情が違う。
 ギラギラ照りつける太陽に負ける。頭がくらっとす
る。ドロドロになりやすい血液を守るために水分補
給をこまめに行う。炎天下の外出は極力避けるよ
うになった。
 夏の楽しみの一つに浴衣がある。私はよく着る。
まず、簡単に着られるのがいい。初めは帯の結び
方がわからず、わざわざ着物屋さんまでに行って
教わった。ひと夏過ぎると忘れてしまい、何回か
通ったものだ。私のお気に入り浴衣は貴乃花親
方が大関時代にごひいき筋にくばった反物で作っ
もの。後輩の相撲記者からいただいた。貴ノ花と
染め字が入った白地が涼しげで、周りの評判も
上々。スポーツジムにも浴衣を着て出かけるこ
とが多い。
44,炎天下での夏の甲子園大会も、もうすぐ開幕
する。元球児の私は夏が大好き。大病する前は
連日のようにホテルのプールへ通い、肌を焼くの
が恒例になっていた。今はそれができない。
夏だというのにあまり外に出ない。目がくらむよう
な太陽の日差しがダメージを受けた体には堪え
る。紫外線が活性酸素を生み、熱中症の危険に
もさらされる。いつも間にか夏っ子は、夏を満喫
できなくなり、夏っ子の看板を降ろさざるを得なく
なった。せいぜいテレビで球児の熱戦を見なが
ら、元気だった頃の自分に返りたい。
45、お盆休みも終わり、暑い、暑いの悲鳴もこれ
からは確実に減っていく。季節は秋に向けて進ん
でいる。いたるところで小さな秋が・・・。
最北端の知床半島は紅葉が始まる。
移ろい行く四季。変化に富んだサイクルに合わせ
て、その時期を満喫できる日本人は幸せ者である。
プリンプリンの桃でも食べながら残り少ない夏を
楽しみたい。
46,朝晩の風が涼しくなった。秋の始まりだ。
入谷の朝顔市で買った鉢の朝顔が今日は
いままでになく花を開いていた。
まるで去りゆくいく夏を惜しむように・・・。
朝の爽やかな空気をいっぱい吸い込んで
活き活きとしている。私も自然のプレゼント
を有難く頂戴する。そのついでに絵手紙を
描きました。

47、形のよさが商品価値を左右する。生産者は
こぞって形のよさを追求する。曲がったものは規
格外として弾かれる。確かに曲がったものは太
陽熱の浴び方が変則だったのであろう。
そのため湾曲したり、異常発育する。しかし、食べ
られないかというと、全然そんなことはない。
味も変らない、と私は思う。
 最近、家庭菜園をしている人からよく野菜を頂く。
形はまるでバラバラ。不ぞろいもいいところ。
それを手にとって野菜にも個性があるんだな〜、
と感じる。
野菜ではないが今の人は規格内人種が多いよう
な気がしてならない。個性の乏しさが目立つ。
たまには横一線からはみ出すくらいの気概を
持って個性を磨いて欲しいものだ。
48、昨年は猛暑だった。今年は例年並みで、厳し
い残暑もそろそろ終わりそう。絵手紙仲間からも
らった鉢植えの朝顔の葉が茶色に染まり、ぱらぱ
ら落ち始めた。夏の終わりを告げるように・・・。
変って秋の果実が色ずき、実りの秋本番も近い。
絵手紙の題材用に頂いた枝つきの柿を1個もぎ
取って食べたみたが、やはり食べるにはまだ早
かった。しかし、絵手紙の題材としては薄緑と
オレンジ色の混じって所が面白く、描いていて
実に楽しかった。出来具合はいかかでしょうか。
49、高齢化社会はもう待ったなし。5人に1人が
65歳以上である。夫婦仲むつまじく過ごしたいと
思う。が、現実は必ずしもそうはいかない。
高齢者の離婚も増えている。「俺の人生なんだ
たんだ」とぼやいても遅い。こんなデータが最近、
発表された。夫、妻の意識調査で、一番大事な
人はともに子供が1位。問題は次である。夫は
2位に妻を挙げたのに対し、妻側の夫の評価は
4位。このギャップ。何を物語る。男性諸君、くれ
ぐれも粗大ごみ扱いにされぬようご努力を・・・。
現役を退いた男性は往々にして自分の意識革命
ができていない。肩書きがとれて、ただの人にな
ったのに、依然勤めていた頃の態度で妻に接す
と「偉そうに」と思われるのがオチ。お互いを尊重
し、そしてつかず離れずの関係が「ずっと一緒」に
いられる条件かも知れない。

50、秋刀魚が美味しい季節である。私が子供のころ
は庭に七輪を出して炭火で焼いくのが普通だった。
表面にこんがりした焼けあとがついたらOK.。
あまり焼きすぎると身が固くなってします。
新鮮な秋刀魚の色は薄いブルーに銀色がかかりピカ
ピカ光っている。
いつも新鮮さを感じさせる人に私は惹かれる。


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