表紙を飾った絵手紙・7

絵手紙 番号・コメント
174、昨年は蓄膿症、味覚障害を発症し、心身とも冴えなった。
10年以上続けてきた茶道は気持ちが萎えて休みがちになり、自然
退会の状態になっている。味覚が怪しくなったのも中断に拍車をか
けた。いまのところ改善の見通しなく、根気よく治していく以外ない
ようだ。
絵手紙も低調だった。とにかく描く意欲が沸いてこず、ほとんでサー
クルを欠席。そこで今年は目標を立てた。以前から一度は挑戦して
みたかった一日一枚描くこと。2011挑戦365枚と題し、毎日HPに
アップする。いよいよ今日からスタートだ。継続は力なりは好きな言
葉。挫折することなくゴールを目指して頑張りたいと思っている。
初詣でひいた明治神宮のおみくじには、「努力なくして成功はない」
とあった。
175, 春先が見ごろの水仙。
学名のNarcissusがギリシャ神話の美少年ナルキッソスから来
ていることは有名だ。

その美貌ゆえ神々にまで高慢な態度をとった彼は、自分自身しか
愛せなくなる呪いをかけられ、水に映った自分の姿に恋をして死ん
でしまう。
おかげで水仙の花言葉は「うのぼれ」「自己愛」。

一方、日本語の「水仙」は中国の古典に由来し、「水辺に住む仙人」
という意味である。どうせ人に例えられるなら、後者の方がいい。

早春に美しい花と芳香で人々を楽しませてくれる水仙だが、毒草
でもある。やはり美しいものには気をつけろということか。
176, 春告げ草の異名を持つ梅は、最も古くから日本人に愛され
てきた花といえるだろう。菅原道真は梅を非常に好んだと言わ
れている。
「東風(こち)吹かば匂いをこせよ梅の花主なしとて春は忘れそ」
太宰府に左遷される際に詠んだとされるこの句は、飛梅伝説で
も有名である。

道真を慕って京の都から一夜にして大宰府に飛んできたという
梅は、現在でも太宰府天満宮で神木として祀られており、天満
宮に植えられる梅のうち、一番早く咲き始めたと言われている。
177, 3月11日午後2時46分、東北地方を中心とする大地震(東
日本大震災)が起こった。
宮城県北部で震度7、マグニチュード9・0を記録。
沿岸部を襲った津波の影響で、多くの死者を生む未曾有の大
惨事となった。そして、福島第一原発の事故、それに伴う風評
被害が重なり、2か月経っても先が見えない事態が続いている。

この国難をどう乗り切るのか。長い厳しい道のりのとばくちに
いま国民は立たされている。

頑張ろう!! 日本。
178, 古くから桜は日本人の生活と精神に根付き、その象徴と
されてきた。
春になるといっせいに咲き出すため、古来は農業の暦代わり
にされ、またその散る様から文化人は、諸行無常を感じ、武士
は潔さを手本とした。
現代に生きる私たちも、桜を愛で、その姿に季節のみならず、
人生を重ねたりする。

今年は大震災、原発事故のため花見を自粛したり、中止する
自治体が多かった。荒涼とした被災地に咲いた桜はまさに希望
の光だった。
来年こそ花見が出来るくらいの気持ちに余裕を持てる年になれ
ばと願う。


179、この夏のキーワードは節電。福島第一原発事故で電力の供
給が落ち、今日7月1日から電力使用制限令が発動された。大口消
費者は15lの節電が義務づけられ、違反すれば100万円以下の罰
金が科せられる。罰則はないものの一般家庭に対しても同じ節電
を要請。これが守られないと大規模停電につながりかねない。
大手企業は休日を変更して電力使用の分散化を計ったり、サマー
タイムの採用などで、夏場の電力不足を乗り切ろうとしている。
ともあれ、みんなで力を合わせることが大切で私も震災以来、節電
を心がけている。無駄な電気は使わない。この成果は月々の電気
料金に出てきているからうれしい。
しかし、夏本番を迎えるこれからが正念場。節電と熱中症との折り
合いどうつけるか。私なりに知恵を働かせて上手に乗り切っていき
たいと思っている。
180、東日本大震災からもうすぐ7か月。しかし、復旧さえおぼつか
ない状態が続いている。被災地はこれから厳しい冬を迎える。未
来の夢が描けなければ試練は乗り切れない。がんばれ日本を合
言葉しているが、この国難に本当に国民が一つにまとまれるか真
価が問われている。まず、苦痛を共有する覚悟が必要だ。いまだ
決まらない放射能汚染物質の処分。誰しもできれば危険なものは
身の回りに置きたくない。でも、このエゴに縛られると、被災地だけ
に痛みを押し付けることになるのだ。日本は一つ。みんな繋がって
いることを忘れず、助け合っていきたい。
181、今年も相変わらず残暑は厳しかったが、お彼岸ごろから
秋らしくなった。一日経つごとに短くなる日照時間。気温も朝晩
と日中では差が激しい。インフルエンザの兆候もちらほら。年寄り
は早めに予防注射を打っておいた方が無難だ。風邪から肺炎に
なって酷い目に遭ったことがある。
さて、私の秋は何かな・・・。おお、あった、あった。ズバリ食欲の
秋。四季を通じて衰えることない食欲は秋になるとさらに増すか
ら困る。ある意味ではダイエットを妨害する秋とでも言えなくはな
い。2`を増えたり減ったりの悪戦苦闘中。
182, 試練一色の1年だった。未曽有の大震災、それに伴う原発
事故。そして各地で頻発した水害。まだまだある。デフレ、円高、
広がる格差社会、政治の混乱などが国民に大きくのしかかり、希
望の見えにくい年となった。この状態はおいそれと変えることは
出来ないにしても、未来を信じ来年は少しでも皆の笑顔が戻って
来る年にしたい。

私事については年頭に掲げた一日一枚絵手紙を描く目標が何と
か達成できた。我ながらよくやったと思う。また、機会があったら
挑戦したいと考えている。

このコーナーは今回で終了とし、新たに週間絵手紙をスタートし
ますので、これまで通り引き続き宜しくお願いいたします。

               平成23年12月30日  佐山 浩


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